2009年1月28日水曜日

 昨日、今日と暖かな日差しが続いています。今日の農作業も、気持ちよい日差しのもと、春から夏にかけての花壇の土づくりと、レタスの収穫ができました。あおぞらのお庭には、パンジーが美しく咲いています。毎年、初夏まで、いろとりどりのお花を楽しませてくれる、パンジーとビオラ、今年もよろしくお願いいたします♡


 さて、子ども達がせっせと働いている間、久しぶりにお母さま方と懇談の時間を持ちました。現在の子ども達の様子や、来年度の構成、日課や、イースターの予定などなど・・・。必要事項の連絡の後、子ども達にはちょっと申し訳なかったのですが、お茶の時間を持ちました。差し入れは米粉のケーキ、レーズンとりんごのケーキ、カボチャココナツケーキ、私はスコーンとにんじんりんごカン。お茶は桑の葉茶に、レモンバーベナ、セイロンティー・・・と、思いがけず豪華なお茶会になってしまいました。うふふ。とてもおいしくいただきました。ご用意くださったみなさま、ごちそうさまでした。

 今週は月曜日から、Y君インフルエンザ?で、お母様も体調がすぐれないとか(今日もご参加いただけませんでした)、心配ですね。明日のお昼ごはんにはY君が好きだといっていたキーウィを用意していたんですけれどね。残念です。早く来てくれて一緒にキーウィを食べたいものです。一日も早く癒されますように祈ります。

 でも、先週一週間、病気でお休みしていたMちゃんが今週から来てくれています。彼女がいるだけでその周囲が明るくなるような存在のMちゃん、本当に毎日毎日、みんな待っていました。元気に治って登園してきてくれたこと感謝です。

 今日は、卒園までの日程などを考えていたら、もう一か月半もないことに気づき、愕然とさびしい思いの私たちです。最近は、言葉数も増えて、年長ミモザの男の子たち、おふざけのいささか目に余る日々が続いています。それでも基本的にはおっとりしている彼らのこと、お友達のあまりいない小学校に行って、緊張した日々を過ごすのかと思うと、のびのびとふざけまくっている今の時間を楽しませてあげたいとも思います。というわけで、朝から「ウンチブリブリ~~~」など、少々溜息のもれる言葉が飛び交う「あおぞら」です。・・・しかし、今日は「お嬢様路線」を走る優等生Sちゃんもおうちで「ウンチブリブリ~」を言っているとのこと、明日はちょっと視線角度で、もう少々押さえていただくよう、お伝えしたいとも思っています。

 明日は、にじみえとパン給食の日です。夕方からパン、3斤を焼いています。おいしそうです。ついつい娘たちと食後に味見してしまう私です。うふふ。

今週も半ばを過ぎました。最後まで、守られますように、ともにお祈りくださいませ。

    インマヌエル・アーメン

2009年1月23日金曜日

説明会ありました!

 本格的に一週間が始まり、本日、終えることができました。今週一週間も、大きな事故やけがなく終えられましたことを、まずは感謝したいと思います。

 普段は、金曜日のお帰りの会の前に、「今日はタオルを持って帰る日ですよぉ~」と言った時点で、かなりの安堵感があり、あと一息モードに向かうのですが、今日は、「あおぞら」説明会がありました。こんな時期に開いてもどうなのかなあと思いつつの開催だったのですが、意外や意外にも、とてもたくさんの方が集ってくださって、うれしい悲鳴の私たちでした。きっかけを作ってくださったYさん、振られて短時間で素早く的確に動いてくださったJさん、ワガママな私の要望をすべて飲んで司会、会の進行を担ってくださったOさん、控えめに後方支援に徹してくださったUさん、心のこもった手作りお菓子とおいしいお茶をご用意くださったAさん、その他、この会を開けるまでに、さまざまに種をまいてくださったお母さま方、本当に本当にありがとうございました。

 「あおぞら」に入園していただければ何よりではありますが、こんな風にたくさんの方々が、このお部屋に集い、幼児期の過ごし方について、思いを巡らす時間が持てたことは何よりの喜びです。この御縁を大切に、また何かに機会に心を寄せていただければうれしく思います。

 さて、説明会が終わると、いよいよ休息モード・・・と思いきや、今日はちょっと来客がありました。・・・というのも、ちょっと前から、我が家の子ども達、「自分の部屋が欲しい!」などと言い出しまして、ずーっと知らん顔してきたのですが、だんだん無視しがたい声の大きさとなってきてしまいました。上の娘も部屋で勉強する時間も増えてきて、ちょっと次女のMちゃんの乱雑ぶりや、エレントーン弾きまくりや、縄跳びや、バレーボールや、体操競技の練習(常に動いている!)などなどとの同居は、かわいそうな感じにもなってきました。おまけに「洋室がいい!」などと贅沢なことをいいおって、ウッドカーペットを敷くとか、障子をカーテンに換えるとか、いろいろ考えるのですが、ジュラク壁でもありますし、京間という特殊な寸法の畳でもありますし、やはり一度、リフォームの専門家に来てもらおうということで、お呼びした方でした。いろいろと話を伺ったのですが、なかなかひと部屋をふた部屋に分けるというのは、難しそうで、おまけに和室から洋室に変えるのもお金がかかりそうでした。ふう。持ってきてくれたカタログを見て、ノリノリの長女のIちゃん、フローリングは白っぽいの!とか、勝手なことを言っておりました。・・・ま、何はともあれ、先立つものが不足している我が家・・・。頭の痛いところです。公務員生活から足を洗ってから、ひたすら不況続きの我が家なのに、最近の不況でますます大不況の毎日です。トホホ。

 リフォームやさんが帰って、いよいよ休息モードと思いきや、今日はMちゃんのピアノのレッスンで、先生の送迎があり、またまた京田辺へ二往復。レッスン中に、大慌てで夕食の準備(後ろでは、カルガモのひなみたいにIちゃんが「お腹すいたよぉ~~~」と言ってるし・・・)・・・ふうー。私の休息タイムはいつ、どこに・・・。・・・というように、今日はまるで「明石学園」なみの多忙な一日だったのだ・・・。
 そうそう、今週のあおぞらニュースとしては、ロープの切れていた園庭の遊具?を修理しました。子ども達と一緒に高さなんかを調節しながら仕上げました。素朴ですが、これでなかなか子ども達、よく遊んでくれるのですよ。今、お休み中のMちゃん、来週来てくれたら、いつものようにお眼々キラキラ輝かせて「先生、新しくしてくれたん?」とほめてくれるかなあ、と楽しみに待っています。

 ではしばし、休ませていただきたいと思います。皆様もよい週末をお過ごしください。



インマヌエル・アーメン

2009年1月19日月曜日

お誕生日~♪

 先週は体調を崩してしまって、大変申し訳ありませんでした。みなさまに大変ご心配いただき、本当に感謝しています。「休みの場合は連絡してあげるよ」と言ってくださった方、がんばれメールをくださった方、漢方薬を持ってきてくださった方、ビタミンCたっぷりの巨大なみかん?を差し入れしてくださった方、本当にありがとうございました。皆様の思いやりのおかげで、復活してまいりました。この場を借りてお礼申し上げるとともに、今週一週間も健康に感謝しつつ、がんばりたいと思います。よろしく♡

 さて、今日は年長のHちゃんのお誕生日会でした。この前3才で入園してきたと思っていた彼女も早6才。月日のたつのは早いものですなぁ~~~。いや、彼女はお母さんのおなかの中にいるときから知っているので、もうあれから6年・・・。彼女の成長と自分の成長を比較して落ち込んでしまう私ですが(こういう比較は意味ないか・・・)、本当にすごい成長です。もうすぐ小学校、小柄で華奢な彼女がランドセルを背負う姿を想像し、何というか喜ばしいのだけれど、さびしく切ない気持になってしまう私です。


 「あおぞら」のお誕生日会では、まず主役の子どもにお誕生日会のためのロウソクを点灯してもらってから、お誕生日の讃美歌を歌い、彼女がその年の一年間も神様がともにいてくださいますよう、お祈りをします。そのあと、お誕生のお話(天の国から地上を見て、彼女が家族を選び、家族にも望まれて生まれてきたということと、地上では使命を与えられているということ)が語られ、プレゼントが手渡されます。そのあと、子ども達一人一人から内緒話による言葉のプレゼントがあり、そのお返しにお誕生の子どもから今度はみんなにプレゼントを配ってもらいます。

(これは、私がタイにいたときにお誕生日会に招待されて、とてもよいとらえ方だなあと感じたものなのですが、「自分が今日の誕生日を迎えるまでに成長できたのは周囲のみんなのおかげだ」という考え方なのだそうです。本当に子どもは大きくなるにつれて、自分ひとりで大きくなったように思いがちですし、ひどい時には「誰が生んでくれと頼んだ?」というような言葉も言うようになります。でも、やっぱりそれって違っていて、大きくなったのはご両親をはじめ、周りのみんなのおかげだし、自分が生を受けたのも望み、望まれたからなんですよね。そういうことを、小さいうちに感じておいてほしいと願っています。)
 そのあと、ワタクシお手製ケーキをみんなでいただきます。こちらはお誕生日会の延長ですが、祝会ということで、会よりはカジュアルな雰囲気です。ハッピーバースデイの歌を歌ってロウソクを消して、ケーキに感謝の祈りを捧げていただきます。ちなみに今日はHちゃんのリクエストにより、リンゴ(とレーズン)のケーキでした。

 お誕生日会を開くたびに、「あおぞら」に来ている子ども達は何と恵みに満ちた星のもとに生まれてきたのだろうと感じます。・・・というのも、私が明石で出会った子ども達の中には、何というか・・・実際、望まれない命というのもあったからです。お誕生日会でお話の原稿を作るたびに、その子らの人生について、想いを馳せ、たまらなく切ない気持になってしまいます。どうしてそんな環境に生まれなければならない子どもが存在するのだろうと・・・「ヨブ記」ではないですが、神に問いかけたくなってしまうのです。

 そんな哀しい話を記してみようかとも思ったけれど、私にはまだそれを文字にする勇気がありませんでした。あまりにもかわいそうで、言葉にすることができないのです。私のような者が文章にして、その子どもの悲しみが、他者に伝わるとは到底思えないし、私自身、彼の気持ちを理解することなんて多分、生涯できないだろうと思うからです。何だか書き始めて尻切れトンボになってしまってごめんなさい。消してもいいんだけど、子どもにとって、ご家族、お母さんからの愛情がどれほど大きなものであるかを再認識していただけたらと思い、この文章、残すことにします。ごめんなさいね。またの機会があれば・・・。

 さて、気分を変えて・・・、土日は、体調管理のため、おとなしく過ごしていました。そんな中で、あおぞらの入り口が、雨の日あまりにグジュグジュになるので前から気になっていたところに、タイル?を敷きました。これと同じような丸い飛び石が実家に敷いてあり、母に「これどこで買ったの?いくらくらい?」と聞くと、「これねー、信楽のいいものよ!1枚8000円」と言われ、びっくりして失神しそうになりました。10枚あるから80000円!太っ腹~~~。10枚8000円でも買えそうにない「あおぞら」の経済状況を鑑み、信楽焼はあきらめて精華台のコーナンで買い求めました。ちなみに10枚、いくらだったかな?2、3000円だったと思います。ごめんなさい(いえ、でもこんなに安価で作ってくださった方、ありがとうございます)。現実との折り合いというものがありますしね・・・。悪しからず。でも、長女に手伝ってもらって埋め込んでみたタイルは、なかなかいいカンジです。子ども達、楽しそうに数えながら飛んでいました。雨の日が楽しみなような、不安なような・・・気分です。

 そうそう、それからコメント欄は、これからどなたでもパスワードとかなしに書き込めるようにしていただきました。どうぞNパパにお会いになった時には、必ずお礼を言っておいてくださいませね。それから、宿題のコメントしているのはお二人です・・・。みなさん、よろしくね♡

 では、今週は金曜日に説明会もございます。健康第一で、とも子~ファイト~オー!
とってつけたようですが・・・アーメン。

2009年1月17日土曜日

 一週間が終わりました。

 前回、体調には気をつけよう!と書いたのに、私が体調を崩してしまい、木、金はかなりハードな保育状況となってしまいました。風邪だと思うのですが、頭痛と吐き気がひどく、いつもに増して、子ども達の声が頭に響き、たおやかな笑顔をたやさぬよう、努力しつつ、ちょっとお部屋を出た時なんかには、「がんばれ、とも子、あと2時間!ファイト!オー!」と自分を励ましていました。こういう時、一人でやっているというのは本当につらいものがあります。木曜日は保育終了後すぐに布団にもぐりこみ、明日の園を休まずに済むように祈りつつ、家族のごはんのことなんて忘れて寝てしまいました。園より家族が大切であるとわかっていつつも、やはりこういうときにはご家族に犠牲になってもらうしかなく、申し訳なく思っています。

 先生という仕事は休めないなあ・・・と、以前から思っているのですが、考えてみれば、そう簡単に休める仕事なんて、あんまりないのかもしれませんねえ・・・。簡単に休める仕事というのも、存在意義に疑問を感じてしまいますしねえ・・・。・・・でも、誰か一人くらい、「困った時の助っ人」的人物がほしい私です。
 
水曜日は、予定通り、干し芋づくりをしていました。体調が悪かったので、イモ洗い、イモ茹でなどの下準備も、鬼頭先生がしなければならなくて、大変そうでした(ごめんなさい)。そんなに沢山はできなかったのですが、また来週、みんなで食べる分くらいはできたようです。毎日干しているので、子ども達も楽しみにしていることと思います。おいしく干しあがればいいですね。


木曜日は今年初のにじみ絵をしました。年長さんともなると、色の混ぜ合わせなども紙の上で試してみたりして、とても楽しそうでした(前回は黄色と青で緑ができるのが楽しくて仕方なく、ほぼ緑に染まった子もいました)。にじみ絵って、はたから大人の感覚で見ていると、はらはらしちゃうこともあるんだけど、出来上がってみると、どれもため息がもれちゃうくらい美しく仕上がるので、感動します。ちなみに、これは年長さんの男の子T君の作品です。

 3学期になって、3年間「あおぞら」の創設期をともに歩んできた、年長さんの4人と別れることがさびしくてさびしくて、表情のひとつひとつが愛おしく、また(風邪などの)お休み1回も残念に思われます。来年度への始動も始めつつ、残りの一日一日を大切に大切に過ごしてゆきたいと思っています。

 とりあえず、体調が回復しつつあることに感謝しつつ・・・

インマヌエル・アーメン

2009年1月13日火曜日

鏡開き(もどき?)

 今日から、通常保育の2時終わりになりました。

 先週はYさんのギックリ腰、今週はJさんの風邪・・・と、お母様方の体調が今一つのようです。子どもがいると休めないし、本当に大変ですよね。お互い体調管理だけは手を抜かずにいたいものです。

 今日は休み中に「鏡開き」というのがあったと思い、煮アズキにてんさい糖、お餅のおやつにしました。アズキは種から育てた鬼頭先生お手製アズキです。農業を取り入れて保育、教育をしているところは多々あれど、鏡開きの煮アズキを種から作っているところは、そうそうあるまいと自負している次第です。・・・ていうか、私は何にもしてないんだけど・・・。ま、いっか。
 しかし「鏡開き」って、ご承知のように、鏡餅を切る(縁起が悪いから開くというらしい)から来ているののですが、「あおぞら」には、鏡餅自体がなく、鏡開きっていうのも何ですな~~~。それに、鏡餅とかって、神道チックなので、ちょっとキリスト教系保育を目指している「あおぞら」としては、どーなんでしょ?とか・・・・。チラリと頭をかすめたりもするのですけどね。ま、伝統行事?慣習ってことで、深く追求しないことにしましょうね。

 ・・・と言いつつも、やはり気になって?調べてみると「鏡餅」というのは、天皇家の三種の神器を表しているのだそうです。「玉」と「鏡」と「剣」なのだそうです。意味も深いようで、建国の精神を表している?んだかなんだか、よくわからなかったけど、なかなかイイこと書いてありました。というわけで(どういうわけだか)、おいしい「おぜんざい」をただきました。

 ところで、アズキの甘煮にお餅を入れて食べるのって、皆さんは何と呼んでいますか?大阪出身の私は「ぜんざい」。ぜんざい以外、どのような呼び方がありましょうか?と思っていたんだけど、東京出身の鬼頭先生に言わせると、「おしるこ」というそうなのだ!エエエーーッ????おしること言えば、こしあんの餅入りではないのかっ?粒あんの餅入りは何と言うのだと問い詰めますと、「おしるこ」という。では、粒あんとこしあんの違いはどうやって見分けるのだっ???と問い詰めますと、違いはないという・・・本当なんだろうか?彼に言わせると、大体は粒あんらしいけれど、「ぜんざい」という言葉は「夫婦善哉」で知ったという・・・?これ、本当なんでしょうかねえ???彼は、もともと食べるということに全く興味がないので、だからではないかと私は疑っています。関東出身の方、どうぞ本当のところを教えてください。

 タイの2年間でも、タイ料理メニューの単語は任せてください!という私に比べ、彼の語彙力の何と貧相なこと・・・、「ソムタム」という青いパパイヤのサラダ料理くらいしか知らないのだ!お気の毒に・・・。とはいえ、未だに食べることに興味のない彼なので、別にいいみたいなんですけどね。さびしい人生だ!


いや、今日は昨日から一転、くだらない話題に終始してしまいました。最後は素敵なサンタさんの絵で終わりましょう。彼の描く絵が、私の心をいつも癒してくれます。



明日は畑です。干し芋づくり? ・・・成功するかな?

2009年1月10日土曜日

番外編「闇の子供たち」再び

 3連休ですね。

 今週は、「あおぞら」午前終わりで、かつ3連休をいただき、まだ冬休み気分が少し残っています。

 が!一昨日、大阪で「闇の子供たち」の阪本順治監督の講演があり、行ってきました(「闇の子供たち」話題、しつこくて申し訳ありません。・・・が、多分この問題と、私は生涯離れられなさそうなので、お付き合いください・・・)。実は、講演だけではなく、また映画上映があり、この映画を2度観る気力がなく、直前まで躊躇していたのですが、行ってみると観るしかなく、またまた観てしまうことになってしまいました。でも、2度目だったので、前回ほどの衝撃はなく、3日間の不眠ということはなさそうで、ホッとしています。また、2度観ること、監督の話を聞くことで、前には疑問に感じたりした部分も納得できたのでよかったです。

 阪本監督というのは、あんまり気負ったところがなく、「知ってしまったからには逃げられなくて、この映画を撮った」というような話をされていました。日本人スタッフも俳優陣も皆、同様の理由だったようです。このような問題にかかわることは、命にかかわることでもありますから、躊躇する気持ちも本当だと思うし、でも、この恐ろしい現実を前にして、「逃げられない」「何かできることがあれば、しなければならない」といういう気持も、本当だと思うのです。


 監督自身、「こんな映画一本で、何にも変わらない」と言い放ちながらも、かかわらざるを得ない気持ちになるのは、このあまりに忌まわしく眼を背けたくなるような現実が、自分自身の問題であるという認識を持ってしまったからなのだと思います。そして、この映画は、この現実が私たち(とりわけアジアでは最も買春のひどい日本人)自身の問題なのだということを、伝えようとしているのだと思います。そしてこの現実と自分はどのようにかかわっていくのかという自問を喚起しているのだと思います。決してタイの恥部を暴くことでも、反日感情をあおることでも、自虐意識を喚起することでもなく・・・。


 その後は、中国、タイ、カンボジアで人身売買の問題に生涯をかけて取り組んでこられた栗本さんの講演がありました。その話は、この映画よりもヒドイ現実であり、最近は新生児の奪い合いのようなことが起こっているそうです。
 臓器移植のために新生児が売買されるというのは、当然、臓器というものが人間の手では作り出すことのできないものであるからで、やはり、神の領域に属するものなのだと、改めて感じたりします。このあまりにも当然のことが、忘れ去られつつあるのかもしれません。・・・とはいえ、自分の子どもが、そのような状況になったときに、自分がどうなるのか?ということに対して、明確に即答できる人っているのだうか?と感じたりもします。それが、阪本監督がこの映画を撮った理由であり、自分の問題として考えなければならないという意味なのだと思います。

 この話題、とても一方的で申し訳ないと思っています。が、もし少しでも関心のある方は、2/25にDVDも発売されるようですので、レンタルでいいのでご覧になってみてください。三日間は寝られないと思いますが、今、この時も、大人たちの性の犠牲になっている子ども達がいるという現実をまずは知ってあげてください。幼児買春、人身売買の問題だけでなく、臓器移植や生命倫理、民族の問題、また北からの搾取による貧困と絶望など、様々な問題を自分自身の問題として提起してくる映画です。
(注*ご覧になる場合、くれぐれも子ども達のいない時間にね)

 またまた「あおぞら」とは程遠い話題になってしまいました。子ども達にこんなことは伝えなくてもいい、しかし、大人はきちんと現実社会に対して眼を見開いていなければならない・・・という観点に立ち、どうぞお許しくださいませ。

 今週も「あおぞら」の子どもたちが守られますよう祈りつつ・・・

2009年1月7日水曜日

2009年の始まり始まり~♪

 今日から、3学期♪


 公立の小学校は明日からのところが多いようなので、忘れちゃっている人いないかな~?と心配していたのですが、誰もお休みすることなく、全員そろって3学期を迎えることができました。感謝です。さて今日は、一人、少々遅れるという連絡があり、普段なら先に始めるのですが、今日は初日ということで、みんなでゲームをしながら待っていました。きれいな石を今日のお当番さんのY君に選んでもらって(薄い透明の緑色の石でした)「たからもの~どこへゆく~♪」と歌いながら、一人の子が順々に誰かほかの人に石を渡すフリ?をして、歌の終わりまでに他の人にはわからないように誰かの手に落とします。歌い終わったところで、みんなで誰の手に石があるのかを当てっこするというものです。年少さんもそんなゲームもできるようになっており、成長を感じた瞬間でした。



 さて、そのあとはいつものように朝の会をしました。そしてみんなで七草を七つに分けて、どれがセリか、どれがナズナか・・・と当てっこしました。ちょうど今日は七人でしたので、一人ひとつづつ私が草を選んで切ってもらいました。みんなで七草を覚えようと思ったけれど、それは無理そうだったので、自分の切ったのは覚えてもらおうと思ったけれど、それも「また忘れちゃった~~~」と恥ずかしそうにみんなニコニコ報告してくれるので、あまりに可愛くて、それも免除してあげました。ふふ。


 七草粥も、Hちゃんのおじいちゃん作の「紀州の釜焚き自然塩 塩屋の天塩 黒潮の恵みたっぷりミネラル 海水100%」で味付けして、おいしくできあがりました。思いのほか、子ども達「猫舌」で、いっぱい食べてもらおうと思っていたのに、時間が足りなくなってしまいました。で、一杯づつ食べた後、お帰りの会をしました。今日はクリスマスプレゼントに鬼頭先生からもらったべスコフの「ブルーベリー森でのプッテの冒険」をよみました。「持ってる~~~~」子が多くて、残念でしたけれど、べスコフの本は何度読んでもいいですよね。私の一番好きなのは、やっぱり「ペレのあたらしいふく」ですけどね。

 今日は、北海道の児童自立支援施設「大沼学園」で、寮を持っておられる鬼頭先生の先輩ご夫妻から、生徒達作の版画のカレンダーを送ってもらいました。毎年のことですが、素晴らしい出来栄えです。児童自立支援施設の子ども達、お勉強は苦手な子が多いのですが、手先の仕事なんかは結構、得意で集中力もある子どもが多かったように思います。この版画のカレンダー、うちの寮でも、真似して作ったことがありますが、本当に大変な作業です。子ども達と先生方のご苦労を思うと、一枚一枚が大変、貴重に感じられます。せっかくですので見てあげてくださいませ。





では、今日からの始まる3学期も楽しく、良い時間が過ごせますように祈りつつ・・・。

2009年1月6日火曜日

いよいよ三学期

 いよいよ、明日から「あおぞら」の3学期が始まります。

 みんな、どんなお正月をすごしたのでしょうか?いろいろなお話を聞かせてもらえるのを楽しみにしています。今日は、春の七草を購入してきました。本当は、お外に出て、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ・・・」と、みんなで探しておかゆに入れたかったのですが、ちょっと都会育ちの私には、間違わずに探し出せる自信がありません。ので、やはり購入してまいりました。おいしくできるといいですね。

 今日は、8年ぶりくらいに明石の生徒から電話がありました。思わず「おおおおお~~~~~~!!!M本!生きとったかあ~~~!!!」と叫んでしまった私です。教護院時代のの生徒から電話があると、必ず「おお!生きとったか!」と私が言うので、長女がいつも「それ、失礼!生きてるから電話かけてきてるのに!」と注意してくれるのだけど・・・、しかししかし、いや、死んでいても驚きはしない・・・というような彼らの生き方ではありますので、とりあえず、うれしくてそう叫んでしまうわけです。

 13才で出会った彼ももう23才ということで、しっかりしたことを言ったりして、何か笑ってしまいました。「まともなこと言えるようになったなあ!」と言うと、「当たり前っすよ!オレももう、23っすよ!」と返されてしまいました。・・・だって、在園中は、逃げてばかりで、手を焼いたんですよねー。でも、何かしら心の繋がりが感じられるカワイイ生徒だったので、とてもうれしかったのでした。今日はいい日だ!

 と気分のよいところで、もう夜更かしは昨日までにして、今日はもう就寝しなければなりません。明日からは「先生」ですから。睡眠はとても大切!と、ビーバーラン・ヴァルドルフスクールのヤン先生も仰っていました。睡眠と覚醒のバランスは、リズムの中でも最も大切なもののひとつですね。子ども達の睡眠も大切にしてあげてくださいませ。

 では、明日の出会いを楽しみにしつつ・・・おやすみなさい。

2009年1月4日日曜日

明けましておめでとうございます。

 新年、明けまして おめでとうございます。

 年末は大掃除・・・でもなく、娘達とのんびり遊んでいたのだけれど、年始は実家にご挨拶・・・ということで、ブログのご挨拶は遅くなりましたが・・・。皆様、どのようなお正月を過ごされましたでしょうか?

 昨年は、あんまりよいニュースがなかったですねー。今年はどんな年になるのか・・・少しでも明るい話題があるといいですね。私としても、いいこともいっぱいあったはずなのに、悲しい出来事をついつい、思い出してしまったりしてしまいます。今年の(昨年か)の十大ニュースとかしようかな~なんて思ったけど、暗い(っていうか、深刻な)話題のほうが多くなりそうだったので、やめました。実家に行って、テレビがよく付いているので、年末に職や、住む場所までも失った人々の映像が映り、複雑な気持ちになってしまいました。この先、この国は、世界はどこに向かってゆくのかなあって・・・。

 それにしても、この年末年始、テレビというものを久しぶりに、いっぱい観てしまい、本当にグロッキーな気分になりました。もともとテレビって好きじゃないんだけど(ついていると見たくもない番組を見てしまって人生の貴重な時間を不当に奪われた気持ちになって、いつも腹が立つ!見なけりゃいいんだけど、いつも一人で暮らしているわけじゃないから、そういうわけにもいかないこともある・・・ま、我が家は一昨年にテレビがやって来てからも、つける番組には、厳しい規制がかけられているから、いいんだけど・・・)、久し振りに見たテレビ番組の低俗さ、下品さには本当に頭がクラクラしました。低予算で、おんなじようなタレントばかり出て、食欲や性欲を刺激するような馬鹿騒ぎ、他人をけなすことで笑いをとるような次元の低さ・・・こんな番組を子ども達がフツーに見ているのかと思うと、・・・どうなんでしょう?と悲しくなります。・・・・いや、他人のこと非難できるような人間ではないのだけれど・・・もちろん・・・。とはいえ・・・これはあまりにヒドすぎるのできないかと・・・・・・・・・。

 普段は我が家と同様、テレビの弊害から子ども達を守るべく努力されている「あおぞら」のご家族だとは思いますが、さすがにお正月はそんなこともできないのでしょう、やはり、「あおぞら」でも、三学期の始めはテレビの反動がよく出ます。正直いって大変です。お正月は仕方ないとしても、本当に子ども達に、落ち着いた日々の生活を送らせてあげたいとお考えなら、テレビはやはり消していただきたく、お母さま方には改めて、切にお願い申し上げる次第です。

 新年のご挨拶にしては、いささか不似合いな方向に筆が(ブログでも筆って言うのかな?)進んでしまいました。ところで、子ども達全員からお年賀状をいただきました。みんなとっても素敵な絵を描いてくれました。ありがとう。1月7日には、全部、お部屋に飾らせていただきますね。7日には、全員そろって、おいしく七草粥を食べたいと思っています。そろそろ生活のリズムも整えて、風邪などひかないように、気をつけてあげてくださいませ。

 今年も、皆様おひとりおひとりが、それぞれの場にあって、よき務めを果たされますようお祈り申し上げます。

インマヌエル・アーメン