2011年3月24日木曜日

Hbくん、お誕生日おめでとう。

21日はHb君のお誕生日でした。23日、お誕生日会を開こうと思っておりましたが、ご承知のようにHbくん、未だ、幼稚園よりもお母さんと一緒にいるほうがいい・・・ということで、なかなか幼稚園に足が向きません。前日からどんな感じかとメールをしておりましたが、なかなか「行く」とは言ってくれず、だんだんお母さんも「イライラしてきそう」という感じになってきて、連れてくるにしても大泣きするのを無理やり部屋に入れる・・・という様相を帯びてきてしまって・・・・。これまでもあおぞらでは、「行きたくない」というのを無理やりお預かりすることはやめたほうがいいと考えておりまして、しかし今回に限ってはHbくんのお誕生日なのですから、主役抜きには開催できませんし、行くためにお母さんはみんなに気を遣ってイライラする、子どもは大泣き・・・状態になりそうで、そうまでして開く意味も見出せず、残念ながら中止となってしまいました。予定に組み込んでくださっていた方もおられると思いましたし、子ども達も楽しみにしていたらかわいそうだなーーーと、主役なしでも「みんなで遊ぼう会」でいいからやろうかとも考えたのですが、たった2時間程度のことで、遠方の方もおられますし、ガソリンがなくて本当に困ってる方もおられる時期でもありますので、あまり気も進まず、潔く中止にさせていただきました。また来年は、楽しく開けますように・・・Hbの成長を祈りましょう。Hbくん、お誕生日、おめでとう♡

さて、今年度も無事終了し、私もホッと一息ーーー、花の春休みーーーのはずが、原発は前回の光明とは裏腹に・・・一進一退を繰り返しています。ってか、一進一退だったらいいけど、一進二退みたいにも見えて・・・相変わらず恐れおののく毎日です。

あの、私、当然のように原発反対の立場で書いているのですが、原発賛成の方が読んでおられたらごめんなさいね。反論してくださっても結構です。でも、私の原発反対歴はかれこれ24年になるので筋金入りのところもあるので、、、反論し返すかもしれません。それもご了承くださいね♡

私の大学時代はちょうどチェルノプイリ原発が爆発した直後でした。当時、よく遊びに行っていた大谷昭宏さんの事務所で大谷さんから「この本は読んでおいたほうがいいよ」と勧められたのが広瀬隆氏の「危険な話」でした(事故直後ということもあって、それなりにベストセラーにもなったので、お読みになられた方も多いと思います)。それ以来、私の学生生活はバイトと海外旅行と原発反対の運動で大半、費やされてしまっていたように思います。とはいえ、あんまりそういう、なんつーかヤバい系の人たち(民青とか)と徒党を組むのはイヤだったので、本当に親しい友人2,3人との細々とした活動だったのですが・・・。勉強会を開いたり、大学の近くの金閣寺とか、四条河原町とかで署名集めたり、とにかくできることは一生懸命やっていたように思います。当時は北海道の泊原発の計画があったんだか、着工が始まったんだかで、「北海道に原子力の火を入れないで」っていう署名を横路知事に送ったり、六ヶ所村に日本中はおろか世界中のプルトニウムが集められる・・・というので、本当に止めてほしい!!と運動していました。

結局、泊原発は現在、運転中だし、六ヶ所村には巨大なプルトニウム貯蔵プールができて、現在も核のゴミを冷やし続けなければいけない状況が続いています。そういうことを考えると、あの学生時代に費やした多大な時間は一体なんだったんだろう?と、空しい気分にもなります。でも、あの原発という一つの問題を通して、私は日本の、いえ世界の在り方のウソが本当によく見えるようになったと感じています。

原発一基を作るのには3000億円かかるそうです。動くお金は5000億円とも言われています。少なくとも福島県に60億円の交付金がおります。資金は税金と電気代ですから潤沢です。そこに日立、三菱、東芝などのメーカー、ゼネコン、政治家、電力会社、御用学者などなどが群がっているのです。

原子力は安いなどと言われていますが、それは動かしているときのランニングコストのことであって、建設費や廃炉にするためのコスト、その後の管理費は含まれていません。

今や六ヶ所村にも入りきらない核のゴミが原発内にあふれて、どうしようもない状況になっています(だから福島でも建屋の中に使用済み核燃料が保管されているのです)。そのすべてが今後、半永久的に熱を放出し続けるのです。電力会社は今後300年にわたって厳しく管理してゆく…などと言っていますが、それは誰がするのでしょうか?うちの娘なんかは素朴に疑問を呈します。「それ、誰がするん???私ら???いややで、自分ら好きなだけ電気使っておいて、私らはゴミ管理???」って・・・。本当にそうですよね。この子ども達の世代をどうやって納得させることができるのか・・・本当に聞いてみたいものです。

福島1号機は建設当時、10年で廃炉にする計画でした。しかし何だかんだと理由をつけて(廃炉の捨て場所がない・・・というのが理由なのではないかと私は思ったりしますが・・・)、何と40年も使ってきたのです。そもそもGEの製品をアメリカにいい顔をして買ったもので、格納容器が小さくて危ないことは以前から指摘されてきたことなのです。おまけに3号機はプルトニウムを燃やす仕様にはなっていないにもかかわらず去年の八月、現佐藤知事のもとに危険なプルサーマル計画がスタートしてしまっています(だれかが灯油ストーブにガソリン入れて燃やしているようなものだ・・・と言っていました)。福島って、知れば知るほどいろんな問題を抱えた原発なんです。

でもこんなこと書くと、批判されるんですよね。不安をあおるなって・・・。でも私は思うんです。今まで「安全神話」を信じるふりをして、こうなっているわけで、現在の状況は十分にパニックになっていい状況なんです(安斎先生も言ってました。冷静なパニックになるべきだと・・・)。この期に及んで、未だにNHKはじめ、東電か政府か知らないけれど研究費たんまりもらって「安全」をくりかえす学者(原子力がなくなったらメシの種がなくなる)しか呼べないテレビ局の社員(ジャーナリストとはとても呼べない!!)の話を信じて安心したいのでしょうか?私だったらどうせ死ぬにしても本当のこと知って死にたいです。あんな人たちの安っぽい「安心」なんか信じて死んでいきたくないです。

今回の事故で、ちょっぴり良かったことは、娘たちのメディアリテラシーか磨かれたことです。テレビというのは本当に大切なことは、報道しないんだということ。世の中の問題の最後に見えてくるのは「お金」なのだということ、世の中の人は真実を求めていないということ・・・そんなこんなが実体験として経験できたことと思います。高い代償でしたが・・・今後、生きていく上で欠くことのできない能力ではあります。

あとひとつ、ちょっとうれしかったことは、先日、またもやテレビを見ていたら、大谷さんが出ていて、政府の発表に使われる言葉が事故を過小評価するような言葉づかいである!とがんばって突っ込んでいる場面に遭遇し、本当に10数年ぶりだと思うのですが、「大谷さんがんばって!」メールをしてみたら、すぐに電話がきて、なつかしい話で盛り上がりました。事故でちょっぴりうれしかったことでした。

こんなことを書いている今も、放射能の被害は広がる一方です。今日も朝から水戸に住んでいる友人(生後1か月の赤ちゃんを含む3人の子供がいる)に、水とか適当な食べ物、野菜などなど送ってきました。少しでも屋外にでなくていいように・・・。こっちに来ることも勧めているんだけど(まー、実家もあるのですが)、お義母さんが地震のショックで体調も悪く、なかなか自分たちだけが動ける状態にないとのことで・・・ほんとに心配でたまりません。結構、メールは悲痛なものを感じて胸が痛みます。本当に早く収束してほしいです。

ごめんなさいね。原発のことばかり書いて。今はそのことしか考えられないので・・・。最後に二つ、みんなご存じかもしれませが、日本の電力は原発なしでも、今現在も足りています(これは誰でも電気事業連合のHPで分かります、火力を動かしていないのは原子力発電がいったん動き出すと出力を変えるのがとても難しいので使っていないだけです)。また、これは自分で調べたわけではありませんが、石油、石炭、天然ガスの備蓄は地球にまだまだあるし、CO2が地球温暖化の原因というのも結構怪しいものがあります。CO2温暖化説に疑問を唱えている学者と原発の危険性を訴えている学者が共通していることが多いので、私は懐疑説のほうが信憑性が高いのではないかと感じています。

もう一点は、これは京大の小出先生の受け売りですが、原発は作りだしたエネルギーの2/3を廃棄、つまり海に流しているのだそうです。100万キロワット級の原発一機で、毎秒70トンの水を7℃上昇させているのだそうです。この表現は私にとっても大変にショッキングなものでした。いずれにせよ、テレビはいうまでもありませんが、安易に表に出てくるような人の話を鵜呑みしないようにしたいものです。自由な人間になろう! そして自由な人間を育てよう!!!

2 件のコメント:

papaiyamama さんのコメント...

またまた、ともこ先生のメッセージを読んで頷きまくりです。
本当に、子どもたちにどんな未来を残したいのか?
大地震、つなみによって、放射能まみれになる未来?永遠のごみ管理?
とも子先生、原発反対暦24年だなんてもう本当に尊敬します。
私は関心持ち始めたの4年前。
それまで全く無関心でした。
何にも知ろうとしなかった。
被爆労働者を生み出し続ける発電方法だということも全く知らなかった。
でも、もう今の現実をしっかり見つめないといいけないと思っています。
「原発なしでも電力は足りる」
そうなんですよね。
そこの所を、自分でしっかり説明できるようになろうと思っています。
私も、小出先生大好きです。
お話わかりやすく、力強く、正直で。
もっともっとたくさんの人が、小出先生の講演とかの映像見たらいいのにな~と思って、知人にお勧めしています。
今、ネットで本当に色々学べますものね。

とも子先生 さんのコメント...

知らないことは罪・・・ですが、私は24年も前から知っていたのに、何もしていなかったことはもっと罪だと反省しています。このつぶらな瞳の子どもたちに安心した未来を残せるように、ちいさな力ではありますが、あおぞらでも細々と原子力発電のない未来を希求してゆきたいと思います。OB会もがんばってください~!