2011年3月20日日曜日

神様、ありがとう。。。でありますように。

神様ありがとう。。。というほどではありませんが、昨日くらいから原発状況に遠くのほうに少しだけ光が見えてきたように思います。地震が起こって一週間、福島原発1号機は予断を許さない危険な状況が続いており、本当に寝不足の毎日が続いています。我が家も私の解説によってただただメルトダウンを恐れており、おはようの代わりに「爆発した?」ただいまのかわりに「爆発まだ?」という日々が続いています。

ホウ酸が入っているので、再臨界という事態になる可能性は、かなり低くなっているのでしょう・・・とはいえ、可能性としては否定できないわけで、この一週間、これほど祈ったことはない・・・という毎日です。

今はまだ、東電や政府(民主党ではなく歴代の自民党政権に責任を問いたいですが)にどうのこうの言う状況ではないと思いますが、ただただすべての情報を数字とともにオンタイムで流してほしいです。「安全安全」を馬鹿みたいに繰り返すだけでなく、安全かどうかは自分(あるいは政府よりもはるかに信頼できる機関による分析)で判断するので、ただデータを迅速に公開してほしいと切に要望します。全国ネットに登場するエセ学者たちの、恥ずかしげもなく未だにくりかえす「安全(神話)」なんて全然聞きたくない!!

一昨日くらいから、飲食物にも基準値以上の放射能が検出されているとのことですが・・・そもそも基準値なるもの自体の根拠なんて全くない訳で(このところ必要に応じてコロコロ変わってますし・・・)、しかも上水道から300ベクレル以上という信じられないような値が検出されているにもかかわらず、発表は2日後という恐ろしさ・・・信じられませんな、全く・・・。どれほど高い値が出ても、政府は「ただちに影響が出る値ではないから安全(=すなわちいつかは出る可能性がある)」を繰り返し続けるでしょうが、もうそんなに安全なんだったら基準値なんてつくらずに、言ってる当事者に食べてもらいたいものです。直ちに影響は出ないいんだからいいじゃない!? 野菜にだって命はあります。作った人の想いもあります。粗末にしないで! だいたい、放射能の危険性をレントゲンやCTスキャンと比べることだってナンセンスなわけで、原発事故の被ばくでどういうメリットがあるんだよ!って教えてほしいものです。

政府側の立場としては「混乱を招く」とか「パニックにならないよう」とかが大義名分なんだろうけど、一体どこの誰がパニくっているというのでしょうか? 私たちが求めているのは、正確で迅速な情報だけです。パニックに陥っているのは、経済第一主義で廃炉にしないために対応が後手後手にまわってどんどん事態を悪化させてしまった東電首脳部の下で働かざるをえない現場の人たちなのではないでしょうか??? 世界が賞賛している東北の方々の冷静さ、粘り強さ、自然災害を受け入れる精神性・・・を政府はもっと信頼しなければいけないのではなでしょうかねえ・・・。

先日ラジオに立命の安斎育郎先生が出ていて(「自然科学概論」おもしろかったよん!)、「原発事故は最悪のシナリオを想定し、最善を尽くす、が基本たが、どうも今回の事故では最善ばかりを想定しているように見える」という言葉がありました。全くその通りですねえええ。この一週間、これ以上悪くはならないのではないか・・・と思うのに、次から次へとより悪いシナリオが展開されましたからね。しんどかったです。

それにしても頼りになるのは自衛隊と東京消防庁の方々ですねえ。一私企業の尻拭いをするために命を賭さなければならないことに憤りを感じられたことでしょう。でも日本の国民と国土を放射能汚染から守るには彼らの勇気と技術力に頼るほか今は方法がありません。消防庁の記者会見は何度見ても涙がこぼれます。ご家族の方々を含めて本当にお礼とお詫びを申し上げたいです。世界史に残るミッションだと思います。まだ予断をゆるさない状況は続いておりますので、今しばらくは彼らの無事を心より祈りつつ、過ごしたいと思います。共に祈りましょう。

5 件のコメント:

J さんのコメント...

とも子先生のメーメーは本当に勉強になります。原発についての(原発に限らず)知識の薄い私にとっては正しい判断の糧になっています。
広く大きく地球を汚染し続けている今、これから地球に生きていく子ども達の体つくりをどうしていくか、本当に悩ましい限りです。
どんな毒も最終的には受け入れていかざるを得ないのでしょうね…犠牲となる覚悟も必要なのでしょう。
上海ではテレビもみられ、日本の自宅よりよほど情報が入りました。
放水の記者会見や毎日被災者の方の様子、
自衛隊の方の心づくしの援助に毎日胸を熱くしていました。
日本もまだまだいけてるやん!!って
思えば今の日本の平和も、幾多の先人の血と愛の結晶なのだと改めて思いました。その上に胡坐をかいてきたのですね…。幸せを無駄使いしてきたのです。
偉大なご先祖さまに見習うことなど到底できませんが、せめて身近にできることを考えて行動していきたいです。
未来の子供たちのために少しでも美しい地球を残したいです。

上海は子ども達にとっても思い出深いものになったようです。動物園と水族館のハシゴをしていました。日本と違って広々としたところに飼育されていて、それなりに幸せそうにしていました(個人的に動物園はあまり好きではないのです。なんか動物がかわいそうで)木々を走り回るリスちゃんに二人は大はしゃぎ。一番気に入ったおさるになりきって「おさるちゃんごっこ」がしばらく続きそうです。
いつも一人で住んでいるマンションに子ども達がはしゃいでいる様子を味わいながら、主人が「今は夢やな」とつぶやいた一言。
あまり考えすぎると切ないですが、だからこそ当たり前の日常は本当は奇跡なのだと実感しながら過ごしたいと思います。

とも子先生 さんのコメント...
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とも子先生 さんのコメント...

おかえなさい。思い出に残る家族の時間になったことでしょうね。お父さんの一言、かわいそうです。代わりにJ君のこと、せめてかわいがってあげたいと思います♡

原発については、ただいま怒り心頭に達しているので、メーメーに書くのはためらわれましたが(こんな先生、危ないって思われるかもしれないでしょ?)、でも、書かずにはいられませんでした。

先入観なく読んでくださってありがとうございます。原発というものが、現場の被曝者生み出すことなく発電し続けるこのできない装置であること、莫大な熱量で海を温暖化し続けている装置であること、伝えずにはおれませんでした。

この事故を機会にせめて、原発というものが遠い過疎の村での他人事ではないということ・・・をみんなで共有できればと思います。ありがとう。

papaiyamama さんのコメント...

ともこ先生のコメントを読みながらうなずきぱなしです。
「直ちには影響のでないレベルだから安全」
????
「じゃあ、直ちに影響が出るってどんなレベルで、一体どうなるのか?」
「直ちにでなく、5年後、10年後の子どもたちはどうなるのか?」
「美浜の会」さんの呼びかけで168団体の連盟で「総理への公開質問状」を送り、その回答が厚労省から出ましたが、本当にひどいものです。読んだら、もう無責任さに愕然とします。
放射能の影響をもっとも受けるのは、細胞分裂が激しい胎児、そして乳児、幼児--
もう、本当に日本中のお母さん、
「放射能の怖さや影響は、よくわからない、知らない」と目を背けてはいけないと思います。
まずは、祈りとともに、正確な情報をもっともっと知らなくては。今、向き合わなかったら5年後、10年後絶対後悔する!!と思って毎日過ごしてます。
知ることから始め、できることから始めなくては。

とも子先生 さんのコメント...

PAPAIYAMAMAさま
お久しぶりの登場ですね。読んでくださっていたとは、感激です。直ちに影響がでないもの・・・自分の子どもに食べさせられますか? って問いたいですね。チェルノブイリの小児病棟を思い出してしまいます。子どもたちに罪はないのに・・・。